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イベントレポート

子育ておうえん講座『子どもの叱り方を考える』

2015年1月07日

子どもの成長は嬉しいけれど、気がつけば、毎日、イライラ。つい、感情にまかせて子どもを怒ってしまい、反省の毎日...。そんなママ、パパたちのために、子どもの叱り方のコツを伝授していただきました。

開催日:2014年11月29日(土)
時間:14:00~15:30
場所:サポートやお

講師プロフィール

大阪教育大学准教授
NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問
小崎 恭弘(こざき やすひろ)さん

兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。また男の子3人兄弟で育ち、自身も男の子3人のパパという経験をもとに「父親の育児支援」の研究を始め、テレビ・雑誌等で積極的に発信を行う。
NPO法人ファザーリング・ジャパンの活動のほか、兵庫県子ども子育て会議委員、尼崎市コミュニティーワーカースーパーバイザー等、地域の子育て支援のリーダーとしても活躍されています。

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子どもは親と別の生き物。言うことを聞かないのは当たり前と考えよ

子どもとのコミュニケーションに悩みはつきないもの。今回の講座への関心は高く、参加者は30人を超える大盛況となりました。
参加者は「どうしたら親の言うことを聞いてくれるのか」に対して明快な回答を聞けると期待していたようですが、冒頭、先生がおっしゃった言葉は「子どもは親の言うことを聞くはずがない」。いくら叱っても子どもには響かない。なぜなら、子どもは親と別の人格、ルール、文化、世界を持つ生き物だからとのこと。
そこで考え方を変えて、「わかりあえない」を前提に子どもと対処すること。子どもに常識は通用しない、子育てはうまくいかなくて当然と、ハードルを下げるように。そんな心がまえで子育てを楽しみましょうと話されました。

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「叱る」は子どものため。「怒る」は自分自身のため

叱り方を考える前に、「叱る」と「怒る」の違いについて一言ありました。
「叱る」とは、親の思いと違う行動をとった場合に、行動を停止・変更させる強い指示や、危険やトラブルなどを回避するためになされる思いや行動。これに対して「怒る」は、自分の怒りをぶつけたりストレスを発散したりするだけの行為。
つまり、子どものためにするのが「叱る」、自分自身のためにするのが「怒る」で、近年、社会問題ともなっている子どもの虐待を例に挙げ解説されました。

ママにとって男の子はわかりにくい!? 男の子の特徴を知ろう

続いて、男の子を叱るのは難しいという声に応え、男の子を叱る際はその特徴を知って対処することが大切として、男の子の特徴を日常の行動から例をあげて紹介。さらに「年齢別男の子図鑑」なる表を示し、男の子の特徴と対処法を年齢別にお話いただきました。

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こんな叱り方はNG。避けたい叱り方

そして次に、実際によく使う叱り方の例をあげて解説。例えば、「何時までに寝ないといけない」「ぜったいに食べないといけない」など、ぜったいに○○しないといけないという叱り方はNG。ルールや約束は臨機応変に変更するようにとアドバイス。また、「いつも言ってるでしょ」「同じこと何べん言ったらいいの」という叱り方もNGだとか。過去を引き合いに出して今ダメと言っても、5歳くらいまでは時間の感覚を認識するのは無理だそうです。
この他、「走ったらアカン!」などと怒鳴るような叱り方、「嫌ならもう食べなくていい!」という表と裏の2つの意味を持たせた叱り方、「これしたらおやつあげる」という駆け引きの材料にする叱り方など、避けたい叱り方を伝授していただきました。参加者は思い当たるフシがあるのか、ウンウンとうなずいておられました。

こんな叱り方をしてみては

避けたい叱り方を理解した上で、次に叱り方のコツをについてお話いただきました。
まず、「同じことを3回したとき」や「命や尊厳にかかわるとき」など、叱るラインを明確にすること。次に、叱るときは表情や口調、トーンを変えて、いつもと何か違うという雰囲気を感じさせることが大切。これは小崎流“叱り方の作法”とのこと。そして、今とった行動について叱り、人格は否定しないこと。「ダメなことはダメ、これをしたらどうなる、どうすればいい」を同時に言うことなど、子どもの日常の行動をたくさん例にあげ解説していただきました。

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子育てには母性と父性の力が必要。子育てを楽しんで!

最後に、子育てには、子どもの欲求を受け止め満たして優しく包み込む「母性」と、社会のルールや道徳を教え忍耐や規範を教える「父性」が必要で、このバランスがうまく取れていく中で、子どもはすくすく育つと解説され、「叱る」という行為はまさに父性そのものであり、だからうまく叱ってほしいとアドバイス。さらに、子育ての期間はせいぜい10年。子どもの成長とその変化を楽しんでくださいと締めくくられました。

講座に参加してみて

  • そうそうと思うことがたくさんありました。これからはもっと気楽に子育てできそうです。
  • たいへん参考になりました。今2歳の息子がいて、イヤイヤ期まっさかりで、どのように叱って気持ちをたたえたらよいのか悩んでいたので、まさにタイムリーな講座でした。
  • 自分の叱り方が「避けたい叱り方」に当てはまっていました。「なるほど」と思うことばかりで勉強になりました。夫にも伝え実践していきたいです。
  • 言うことを聞かない子どもの気持ちや理由がわかった気がします。もっと子どもたちをのびのび育てていきたいし、ゆっくり楽しんで子育てをしていきたいと思いました。

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